For Ton(Corner)
Ton(Corner)の調整方法

Cajonの上部角を1本あるいは2本の指で打面を叩きます。
 さわり(『パチッ』と音を立てる、リムショットのような音)これも叩く強さにより希望の音の大きさを出すことが出来ます。
 この奏法は、内部ストリング(弦装置)を持っていないペルー式Cajonで使用される高音の出し方です。
調整の仕方

写りが悪いですが、両端のネジを全部締めている図です。

ネジを緩めると、板の反発で隙間が空いてきます。

この様に隙間が広がると演奏時角を叩くと『ペチッ』と高音が出せます。
このページではペルー式のCajonの上部角を1本あるいは2本の指で打面を叩き『パチッ』と音を立てる部分の調整を説明します。
 奏者によっては、開かず全く閉じてしまいますが。
 これも叩く強さにより希望の音の大きさを出すことが出来ます。
 この奏法は、内部ストリング(弦装置)を持っていないペルー式Cajonでも左図のCajonの様に座面近くにネジがあるCajonに対し調整が出来ますので、お試し下さい。

ネジを締めて状態だと、コンガ系の音になり木の音として締まった感じの音になります。(その際、低音の空気の抜けが後方から出るので低音を強調したいので在ればこの方法が良いと思います。)

Cajonのネジに合ったドライバーで数回転させ隙間を空けます。左右同じ幅に隙間を空けたり、片方を締めてアクセントを分けたりと、演奏体系に合わせて調整するのも一つの方法です。但し、隙間を空けすぎると、低音が抜けてしまうので、叩きながら好みの音との兼ね合いを聞きながら調整してください。けど、隙間を大きく空けたいからって、緩めすぎるとネジの頭が出てきて打面を叩くとき手を痛めますよ。最大の開く目安は、そのCajonの打面がネジを緩めたときの最大の反りの幅が最大ですので。緩めれば開くとは思わず、左右同じに反りあがるとも思わないでくださいね。だって、合板は木で出来ていますので・・・・。

よく毎回何度もネジを緩めたり締めたりする方を見かけますが、その方の「奏法」が極端に変わらなければ、一度調整したら触る箇所では無いと思います。あまりネジを触っていると、木の方が緩くなり、叩いている振動で勝手に緩まってしまいますよ。ま、その時には、また方法が在りますので大丈夫ですが。ま、むやみに調整しないように。
 そうそう、奏者によっては、ネジを取ってしまう奏者もいます。かといって開く過ぎるのも程がありますので無理に開けたり加工しない方がいいですよ。
○トップの中心ねじは常に締めておきます、緩まっていると低音の音は強さを失います。(絶対じゃないです。)
○側面のねじは少し緩み加減にしておくか以前の演奏のままの状態にしておく、締めすぎていると高いピッチは完全に消えますのでご注意を。
 最適のチューニングは、奏者や奏法やその方の感性など、いくつかの要因に依存します。 また、2つの最も重要なものは調性の概念および個人で演奏するジャンルに合わせてください。 数多くのパターンが奏者によって表現できますのでプレーヤーに調整は依存しますが、思っている以上に音が出るようで在ればネジを締めるなどし、更に調整をしてください。
 開いている前面打面パネルの内部の弦装置は、奏者に様々なエフェクトを多くの機会を与えていますが、他の楽器の音と調和が出来ないときには回避することができます。
 それは、打面裏にガムテープ等の接着テープを中間辺りに貼り調整してください。弦の張り具合は調整可能ですが奏者によって調整してください。

※制作したCajonによっては、この隙間を広げておき何かの拍子に手や衣類を切ることもありますのでご注意を。

特価などで販売されているCajon
 よくCajonを扱っている楽器店で「特価」で販売されているCajonを見かけます。天板や側板の傷や凹みなどでしたら、そのCajonの音がご自分のお気に入りなら即買いです。
 しかし、その前に!一度細かく見てくださいね。特に打面に関しては、念入りに。打面のヒビや割れ、合板の合わせの「浮き」等をじっくり調べてください。Schlagwerk等ののCajon。定価でも5万前後します。 打面修理も以前、参加者の方が楽器店に問い合わせてみたことがあり、修理工賃が8000円前後+打面代8000円くらいと記憶があります。 お店の方々に対しては何もありませんし、買うなとは言いません。 これは管理人ZO-3の考えです。 例えば、5万円の4割引で約3万円、以降修理の可能性があり約15000円を用意しておかなければなりませんよね? 合計45000円のCajon。店員さんが例え 「プロの方が『このくらいなら、初心者の人が連習するには、支障ないし十分』とおっしゃっていました。」と店員さんが話しても、プロの方が全てを保障しているわけでもないですよね?
 話していることは理にかなっていますが、割れがあるCajon。そのCajonを使って初心者の方が叩き方を解らず強弱の加減も解らない場合、打面を力任せに叩くことが多いです。そうなると割れやヒビが悪化して・・・・。逆にその割れなどの状態を気にしながら叩くこともストレスになりますよね。
 そのちょっと訳ありなCajonも、『樹で出来た楽器、そのCajonの個性』と思っていますので、良いも悪いもないです。 ただ、初めてCajonを持つことを考えている初めての方々には、打面に支障があるCajonを叩き、慣れてくると、その感覚が『クセ』になってしまいます。(それが良いとか悪いとかもないですよ) 次に買ったCajonが、「浮き」が無いCajonだとしたら・・・。多分戸惑うし、また最初からの練習が始まると思いますよ。ってなわけで、じっくりと・・・。
ZO-3

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