Hand Made My Cajon(2-1Page)
(by ZO-3)
特注Cajon
Cajonを制作しているとき、Skoop On SomebodyのKO-HEYさんから「背中の部分のナナメになっているCajonって作れる?」ってなわけで取りかかってみました。
電話でやりとりのなか、『BASSの出すための空気が強制的に穴に出るように』ということでスピーカーのウーハーの原理に近いモノかと、書店やオーディオ雑誌、スピーカーの制作本を読み研究した結果!(なんやものスゴクごっつい研究みたいやなぁ)座っても問題なく尚かつCajon自体の低音の為の空気が十分に損なわれない体積の量を考えて一応制作しました。
Schlagwerk Percussion社など弦付きCajonタイプもこの本体の作りを『四角』の形として制作してみてくださいね。

<行程1>材料&上部ナナメカット
まずは材料です。4mmシナベニヤ一枚(打面と背面)と20mm集成材をそれぞれ家庭用品店などで購入しカッティングして貰いましょう。その方が材料が直角になっているのでイイと思います。今回は、460×300mmを二枚300×300mmを二枚です。
通常に『箱形』を制作して上部をこの様にナナメにカットします。
ホームセンターではナナメにカットしてくれないので自分でカットしました。(これは結構大変な作業なので覚悟して取りかかってください)
<行程2>響き線加工
これは正面打面部の下部の写真で響き線が後方に行かないようにと、打面の裏に響き線が斜めにならないようにするためと、座ったときの上からの力を押さえる『骨』の「ステイ」です。
底板につけている横材はボンド付けしています。
立材は後ろからナナメに底板に貫通してネジで留めています。

<行程3>響き線ステイ取り付け
これが行程2の写真の後ろから見た図。
下の方にネジが見えるでしょう?
予め、ダボ用のビットやドリルでナナメに穴開け加工しておいた方が簡単にネジ止めできて良いでしょう。
<行程4>鈴用ワイヤの取り付け
やはりホンモノのCajonと同じにしたいということで、打面のBASS の叩く真後ろにキーホルダー用のワイヤーを立骨材にワイヤーが抜けるくらいの穴をドリルで開け、ワイヤーを取り付けます。
このワイヤーは演奏時に鈴の音が鳴らさないとき、外せるようにこのキーホルダー用のを使用しています。大きさには好みでどうぞ。取り付ける鈴の数もお好みで。
この代用に『針金』や『ビーズ用ブレスレットのワイヤー』も使えます。
<行程5>ナナメ後方骨組み
これは今までの作業の終了して、後方から写真取りました。
<行程6>響き線部
幅木は本体の内寸と同じにして、弦はフォークギターの『E.053』を二本を使用して折り返しを『フック』で切り返しています。(これは、Cajonなどの現物を見ないと難しいかも知れませんなぁ)
この出来上がる前に二組ほど作って失敗しています・・・。
ワイヤーは、ピアノ線やエレキギターやエレキベースの弦も使えます。太くなれば打面との当たりが大きくなり音も大胆になります。(これも好みですので、選んでみてください。)
<行程7>響き線取り付け
「行程6」の部品を、組み上げます。
上部は、横からネジ止めして、下部は六角で針を調整できるようにしています。
ココで気を付けて頂きたいのは、打面にぴったり響き線が当たるように気を付けて取り付けてください。
変形『V型』の弦張りをしています。
<行程8>調整ネジ
調整ネジの拡大図がこんな感じです。
打面に当たらないと失敗しても(余程おかしな組み方をしなければ大丈夫ですが)、後でホールから手を入れて響いている弦にガムテープで貼れば大丈夫。
制作:ZO-3

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